大家業を長くやっていると、
色々な入居者さんに出逢います。
入居率向上の為、
少しでも高い家賃で貸すため、
生活保護受給者をオッケーとする事もあるかと思います。
生活保護受給者は、なんと164万世帯。
年々増加し続けていますので
入居希望がある場合も増えてくるのは
必然的ですよね。
賃貸仲介会社から、初めて電話があった時は、
正直、少し迷いました。
担当:「生活保護受給者の方でも大丈夫でしょうか?」
私:「え?それって、大変だってよく聞きますでど、どうなんでしょう?」
担当:「行政から直接家賃がもらえるので、
取りっぱぐれ無いですよ。
しかも、通常よりも高くかせますよ。
敷金、礼金、管理費などは対象とならないので、
賞味の家賃の部分が行政から支払われます。
なので、初期費用は全部ゼロにして、
家賃を高目の設定にして行きましょう!」
私:「生活保護と言うと、何だか、
部屋の中が汚部屋にされそうなイメージがあるのですが、
大丈夫そうですか?
ちなみに、どういう理由で
保護されているのでしょうか?」
担当:「精神疾患です!」
私:「。。。。。。」
心の声:
(いやいや、それマズイでしょう。
よく事件とか起こすタイプのやつでしょう!?)
担当:「一応、ちゃんと会話もできてますし、きちんとした方ですよ。」
私:「保証人とか、保証会社とか、ちゃんと付くんですよね?」
担当:「お姉さんに当たる方が保証人で、保証会社も付けますよ!」
今の通常家賃よりも20%ほど高く貸せると言う事、
受給者の方は、他に貸してくれるところが少ないので長期で入ってくれる、
などの美味しい話を目の前にぶら下げられてしまうと、心は揺れます。
色々と、ブログで調べてみると、
意外と結構、オッケーされている大家さんって多いんですね。
鬼の指値の方なんかも、
昔から受給者を入れることで成功されていますし、
ブログ業界で著名な先生方はいずれも、
取り入れておられるようです。
プロの大家さんなら、
このくらいで腰が引けているようではダメだ!
と思いました。
大家にとって、
入居者属性というのは非常に気になるものですが、
とりわけ、生活保護受給者というのは、
なかなかヘビーな選択肢です。
最後まで判断に迷いましたが、
結局、なんだか調子の良い担当に圧されて、
じゃあ、やってみますか、となりました。
それが、今から1年ちょっと前のことです。
この判断が後に、
大きな暗雲となって目の前に立ちはだかる事になろうとは、
この時は夢にも思いませんでした。。。。